高齢者においては不眠は3人に1人、うつやぼけを誘発する原因にもなる

高齢者に夜眠れずに苦しんでいる人が急増中

布団に入ってからなかなか寝つけない、睡眠が浅く夜中に日が覚める、朝早く根が覚めてしまい、日中に頭がボーっとするーこうした不眠の症状に悩む人が急増しています。そして不眠は、加齢により起こりやすくなるという傾向です。不眠症状のある人は、日本人全体の約2割、そして65歳以上の高齢者の約5割が不眠を訴えています。

最近は40代後半から50代ぐらいから不眠に悩む人が急増しており、今や成人の3人に1人が不眠のなんらかの症状に悩んでいるといえるでしょう。これまでは5人に1人が不眠だと言われてきましたがあっという間に急増してしまいました。それだけ現代人は眠れないのです。

不眠が増えている背景には、高齢化の進展や夜遅くまで起きている不規則な生活、インターネットの普及、仕事や人問関係によるストレスなど、さまざまな要図があげられます。そして実は、中高年以降に不眠が多いのは、脳の老化とも深くかかわっていることがわかってきました。

そもそも睡眠は、人間が生命を維持するうえで必要不可欠なもの。睡眠には主に「脳と体を休める」「脳と体の壊れた組織の修復・成長」「ストレスの発散」「記憶の固定」という役謝があります。

そして、人間のの体には、疲れると眠くなる、夜になると眠くなるというしくみが備わっています。このしくみを担っているのが、脳です。疲れると眠くなるのは、体の疲労に伴って臓内に蓄積される物質に睡眠を促す作用があるからです。
この物質を「睡眠物質」と呼びます。また、夜になると眠くなるのには、脳の視床下部という部位にある視交叉上核が担っている「眠り時計」(正式には「体内時計」という) のしくみが深くかかわっています。眠り時計は原則、日光を感知することで正常に作動します。ちなみに体内時計が乱れるとガンにも侵されてしまうケースもあるほどです。
ガン患者さんを調査した例ではガンにかかった時の生活状況を調べると「眠れない」「よく眠れない」などに該当する人が多数いらっしゃいました。

そして、昼問は活動し、夜は眠るという生体リズムが作られているのです。具体的には、日光が視交叉上核に届くと、本来は1日約25時問周期の生体リズムが一正常な1日24時間周期に調節されます。それとともに、体温や、睡眠物質の1つであるメラトニンの分泌量もコントロールされるのです。ところが、なんらかの原図によって、今述べた睡眠のしくみに異常が起こると不眠になってしまうのです。

不眠を軽視してはいけない

ふつう不眠は、気温・湿度の変化や強いストレスなどによって誰にでも起こります。こうした一過性の不眠は、その癖困が解決すれば自然に改善されます。しかし、不眠の症状が長く続いて、苦痛を訴えるなど日常生活に支障が出ると、病院で不眠症と診断され、治療が必要になります。
ちなみに不眠症は、睡眠障害(睡眠に異常が起こる病気の総称) の1つです。不眠症を招く要因にはさまざまなものがありますが、大きく分けると

  1. 体調不良によるもの
  2. 生活環境によるもの
  3. ストレスによるもの
  4. 精神的な病気によるもの
  5. 嗜好品や薬によるもの

ものがあげられます。

1.体調不良

痛み・かゆみ・発熱・発作といった体調不良によって眠りが妨げられます。その引き金となるのは、狭心症や心不全などの心臓病、気管支ぜんそく、睡眠時無呼吸症候群(睡眠時に断続的に大きないびきをかき、いびきが中止したときに呼吸が止まる病気)などの呼吸器の病気、逆流性食道炎・胃潰瘍などの消化器の病気、甲状腺機能克進症などの内分泌系の病気、ガン、さらにはアトピー性皮膚炎などのアレルギー性の病気です。最近は、認知症や脳血管障害などの病気による不眠も増えています。特に最近、増えているのが突然死の危険性もある「睡眠時無呼吸症候群」です。→こちら。

2.生活環境

引っ越しや転職による環境の変化、海外旅行による時差ボケなどは、生体リズムが乱れ睡眠を妨げる要図になります。騒音・高温・多湿といった環境要因も見逃せません。

3.ストレス

仕事や人問問係の重圧、生活上の不安、災害や事故などでの恐怖体験など、ストレスで不眠になる人は多いものです。ストレスを受けると自律神経(意志とは無問係に内臓や血管の働きを十又配している神経)のうち、体を活動的にする交感神経が優位になり、脳が緊張状態になります。そのため、生体リズムが乱れて不眠になりやすいのです。

4.精神的な病気

うつ病、パーキンソン病、統合失調症など、多くの構神的な病気でも不眠が起こることがわかってきました。

5.嗜好品や薬

コーヒーや紅茶に含まれるカフェインには覚醒作用があり、タバコのニコチンには交感神経を緊張させる作用があり、どちらも睡眠を妨げる要因です。アルコール類も眠りを浅くします。そのほか、降圧剤やステロイド剤、ホルモン剤といった薬によって不眠になる人もいます。
不眠が続くと、疲労やだるさなど体の不調を招くだけではありません。脳の衰えを早めてうつやボケも招きやすいので、「たかが不眠」と軽視するのは禁物です。

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